【本の紹介】おいしさの表現辞典 食事した際の「表現の幅」をつけたいあなたへおススメの本

干物になったサメ君
干物になったサメ君

美味しいものを食べた時に「おいしいなぁ」。
という表現するけど
「何を、どう、おいしい」か表現を出来たらいいなぁ

 

干物になったエイ君
干物になったエイ君

そんなサメ君に
食事した際の表現の仕方の勉強できる本をご紹介します。

 

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おいしさの表現辞典

 

この本の特徴は

・日本語の文学作品・エッセイ350冊、および四大新聞から約3000用例を採取しまとめた本です。

 

本から引用して一例をご紹介

【鮪】

まず魚の中では上等な牛肉に一番近いのではないだろうか。
或いは、上等な鮪に似た牛肉があればそれに勝る牛肉といふものは考へられなくて、さうすると鮪は牛肉に似ていてもっと旨い魚といふことになり・・・

〔吉田健一 私の食物誌〕

 

というような具合に書かれている。

他にも

 

【鉄火丼】

「へい、鉄火三丁、お待ちぃ」一瞬、目の前が真っ赤になった。
赤のなかにドライな黒とウエットな白が点在している。
四角の折いっぱいに広がる鉄火の雄姿。黒は海苔。白はめし粒だった。マグロは醤油に漬けこんであったらしい。
切り身の表面に暗色の脂の輪が広がっている。
電灯の光を受け、ニスをぬったようにつややかだ。
意表を突くほど大量の海苔が散らばっている。手でもまれた荒々しい断面が、魚の湿気を吸い取ってみる間にしぼんでいく。
頭の中を幻の磯の香りが吹き抜ける。
マグロの赤。海の肉。海の動物の生肉。
濡れた海苔が絡みついていく。

〔荻野アンナ 食べる女〕

 

【鉄火丼】

マグロの赤身が、鉄を熱して真っ赤になった焼きがねを連想させるところからこの名がついた。したがって、脳天にジンとしびれるほどの強いワサビを添える。
・・・鉄火場での料理は、手短に、さくっと食べ終わるのが粋であり、鉄火丼という名称にも侠気きょうきに富んだ鉄火肌の響きがある。

〔嵐山光三郎 ごはん通〕

【鯵のたたき】

浜から上がったばかりの小鰺を、骨ごと、まな板で叩き、味噌と紫蘇の葉を加え、皿の上に、平らに伸ばす。それを、少しずつ、箸で欠いて、酢に付けて、食べる。
野趣に富んだ、うまい料理だった。

〔獅子文六 娘と私〕

 

【いかの刺身】

ショウガを入れてよく箸でかきまわすと、ネットリしてからまる、こいつをウドンのようにすすりこむのである。
……八戸のさしみは天下の珍味だから、どうしても賞味させるとりきんでいるから、私は腹の中で、多分能登のイカのさしみと同じだろうと思っていたら、やはりそうだった。

〔杉森久英 ブリ雷・カキの三杯酢・皮クジラ〕

 

【日本酒】

酒が届く。まず一杯めをグーッと一口で飲む。
身震いするほどの快感が全身を駆け巡る。

〔池波正太郎 梅安料理ごよみ〕

【ワイン】

香りが、たちのぼる。
・・・さからわない。味になっているのだ。
寄り添ってくる味、と言いかえてもいいかもしれない。

〔川上弘美 センセイの鞄〕

 

などなどの各著書が書いたおいしい表現を集めたまとめ本になっている。
よくこれだけまとめたなぁと驚くほどいっぱい、この本に詰まっています。

読みごたえありの一冊でおススメです。


 

干物になったサメ君
干物になったサメ君

その表現いいなぁ。
と思う表現がたくさん本に載っていた。
読んでいるだけでたのしい。

 

干物になったエイ君
干物になったエイ君

食材の勉強にもなるので、手元に一冊置いておきたい本です。

 

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