真鯛(タイ)の生態と栄養素と効用
標準和名
スズキ目タイ科 マダイ (真鯛)
生息域
北海道南部以南、南シナ海、台湾にまでに生息する。
語源
「マダイ」はタイ類の代表的なものの意。
「タイ」は「タイラウヲ(平魚)」「タヒ(平魚)」の意味。
七福神の恵比寿様が釣るので「目出度い(めでたい)」ことから。
地方名
関西では季節によって「サクラダイ(桜鯛)」「ウオジマノダイ」と呼ばれる。
真鯛の知識
古来おめでたい魚として、また姿の美しさと味の良さから珍重されてきた人気の高い魚。
その人気にあやかろううと「〇〇タイ」と名のつく魚もたくさんいるが、
正真正銘のタイ科のタイは国内13種類しかいない。
仕入れの際のポイントは?
おいしいサイズは目の下一尺(30㎝)クラスが美味。
タイの養殖ものが多くなったが、味の点ではやはり天然物には及ばない。
見分け方のポイントは、色と尾の形。
養殖物は色が黒ずんでおり、また尾の先端の切れ込みが天然物の場合はスーッと滑らかなカーブを描いているのに対して、養殖物は真ん中が折れている。
また、養殖物は餌をあさる必要がない為、表情が優しいともいわれる。
扱うときのポイントは?
タイを持つときは必ず背を持つこと。
尾を持ってブラブラさせたりすると身がゆるんでしまう。
タイの旬
輸入や養殖ものが増えて一年中手に入るが、近海ものの出まわり最盛期は春。
味が充実するのは冬。
夏場は味が落ちる。
タイの栄養素
各種アミノ酸、イノシン酸、ビタミンA、B1、B2
タイの効用
若返り、粘膜、動脈硬化、高血圧、頭痛