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なぜ?鉄火巻きというのなのだろうか?
鉄火巻の芯はマグロであるが、マグロ巻きと言う人はあまりいない。
鉄火巻は、だいたい明治の初期に東京のすし屋(場所不明)でおそらく屋台の店によって新工夫されたのりずしの一種である。
鉄火場(博打場)で遊んでいる連中が、ただの海苔巻き(鉄砲巻き)に飽きて、なにか変わった海苔巻きをというところから、かんぴょうの変わりに、マグロとワサビを芯にして巻いて食べたという所から来ている。
つまり、鉄火場で鉄火者が食べるから鉄火巻で、海苔巻き同様、サイコロや花札をいじる指先に飯粒が付着しないし、しかも、鉄火巻きの芯がサイコロの目の一を彷彿させる。
という事から鉄火巻きという名前が広がったのではないだろうか?
もう一つの説は真っ赤に熱した鉄を指す言葉である。
マグロの赤身の赤さがこの“鉄火”に例えて名付けられたという説がある。
有名なサンドイッチ伯爵が賭け事をやっていた際にパンにベーコンやレタスなどを挟んで食べていて貴族や遊び人に広まりサンドイッチが食べられるようになったと似たようなものですねぇ。
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